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赤い糸は捨てました
 アタシはイケてるミミロップ。アタシの赤い糸すりかえメロメロで落ちなかった男は今まで一匹もいなかった。
 そう、今までは。
「アタシのメロメロが効かない……!?」

 メロメロを食らったはずのドンメルはボケッと反撃してきた。なんなのよコイツ! アタシの方程式が崩されるなんて。しかもこんな間抜け面に!
 アタシの胸は予想外の事態にドキドキしてる。はっ、まさかコレが恋……!?

「アナタはアタシの王子様よ! ドンメル様〜♪」
「えっ?」
 メロメロが効かないなら、自力で落としてみせるわ。待っててね、王子様!

 それから女を磨いて一ヶ月経った。アタシはドンメル様に再戦を申し込んだ。ドンメル様はバクーダに進化していた。
「今、アタシの気持ちを全部アナタにぶつける……! 食らえ、メロメロ!」
「うへへ……ミミロップちゅわあぁぁん♪」
「は!?」
 なにそれ鼻水垂らして近寄ってくんじゃないわよ変態! 前まではメロメロ食らっても超然としててカッコよかったのに。もうムカつく!
「二度とアタシの前に現れないで!」
 メロメロが効いて下僕と化したソイツを怒りのままボッコボコにして、アタシはそこから立ち去った。

 あーあ、どっかにいい男いないかな。
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